岩手医科大学 眼科学講座

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〔研修報告〕国立成育医療研究センターでの研修報告

2021年1月より3ヶ月間、国立成育医療研究センターで研修させていただきました。

常に診察室のどこかで泣き声が聞こえる環境に最初は戸惑いましたが、 眼科診察のためには目を開けてもらわないといけません。 たとえどんなに小さな子でも、市松模様のマスクを着けた子が号泣してようと、心を「鬼」にすることも必要と学びました。ほんのわずかな期間でしたが、一生分、あるいは成育に来なければ生涯を通じても出会うことのなかったであろう貴重な経験をさせていただきました。今まで何気なく見てきた矯正視力1.0の数字が今は奇跡のように感じます。小児を相手にする特性上、診療の成果を真に実感できるのは数年後なのでしょう。ここがスタートラインで、今後も学び続けていかねばと思いました。

緊急事態宣言が延長されるようなご時世だったため、休日は三密を避けつつ孤独のグルメや駅前散歩で過ごしておりました。ずっと東北で生きてきたので、明るい夜景や3月の桜が新鮮な気持ちでした。このたびは貴重な機会を与えていただき感謝しております。いつかゆっくりと旅やお酒を楽しめるようになってほしいなと思います。

(大島)